タンポポはさまざまな薬効をもつ、とても身近なハーブです。葉っぱには利尿作用があり、根っこは肝臓を元気にします。二日酔いの軽減や、デトックスに効果が期待できます。
そこで、自分でタンポポコーヒーを作ってみてはいかがでしょうか。 なぜかというと、市販されている国産&オーガニックのタンポポコーヒーは、価格がけっこう高いからです。
農薬や除草剤が使われていない土手や原っぱに行って、たくさんのタンポポを収穫しましょう。
タンポポコーヒーの作り方
タンポポコーヒーは香ばしくてほろ苦くて、なかなかの美味。ここで、私がいつもやっているタンポポコーヒーの作り方を紹介します。
1. 根っこを折らないように注意しながら、タンポポを掘り起こす
タンポポの根元のすぐわきにスコップを垂直に立てたら、片足をのせて掘り下げます。
土が固い場合は、スコップに両足をのせて全体重をかけると、深くまでまっすぐ掘り下げることができます。
掘り上げたタンポポは、葉の部分と根の部分を切り離しておきましょう。
葉っぱはサラダにしたり、乾燥させてお茶にしたりするといいですよ。
タンポポの葉っぱ特有の香りが苦手な方は、無理をせず畑に返してくださいね。
2. 根っこをタワシなどでよく洗い、スライスする
根っこには土がたっぷり付いているので、よーく洗いましょう。とくに細かい溝の部分には土がたまっているので、念入りに。
きれいになったら、2~3ミリの厚さにスライスします。
3. 根っこを乾燥させる
自然乾燥の場合、晴れが続くような天気でも完全に乾燥するまでには日にちがかかります。根っこはカビが生えやすいので、要注意。
オーブンや電子レンジを使って乾燥させれば、時短できます。
オーブンの場合は160~180℃で約20分、電子レンジなら500Wで30~40秒ずつ、しっかり乾くまで数回にわたり温めてください。
焦げないように目で確認しながら乾燥させましょう。
4. 茶色くなるまでローストする
乾燥させた根を、フライパンでカリカリになるまでローストします。弱火~中火でじっくり20~30分ほど。香ばしい匂いがしてきたらOKです。
焦げて黒っぽくなると苦みが強くなるので、こげ茶色ぐらいがベスト。
オーブンで一気にローストする場合にも、焦げないように気をつけてください。
※生のままの根っこを煮出しても、お茶にして飲むことができます。ただし、コーヒーのような濃い色にはなりません。
5. すり鉢で根っこを粉の状態にすれば完成!
ローストした固い根っこを、すり鉢で根気よく粉にしていきます。 フードプロセッサーを使ってもOK。 粗い部分が残っても大丈夫です。
だいたい粉になったら、ざるでふるって粉と粗い部分に分けて保管します。
粉になった根っこは、コーヒーと同じようにペーパードリップで抽出して飲みます。コーヒーそっくりの色をした、ほんのり苦いタンポポコーヒーです。
粗い部分は小鍋で15~20分煮出すと、麦茶のような味わいのタンポポ茶を楽しめます。