ハーブの有用成分を長期保存しておくには、チンキにするのがおすすめです。
チンキにすることで、使い道も広がります。(→ハーブチンキの使い方)
今回は、私たちにとって身近なハーブである「スギナ」を使ったチンキの作り方を紹介します。
チンキはあらゆるハーブで作ることができます。作り方は、どのハーブも同じです。ハーブチンキの作り方
ハーブチンキは、ドライハーブとフレッシュハーブのどちらでも作れます。
ただ、フレッシュハーブは水分が多いので、より長持ちさせたい場合はドライハーブで作るといいでしょう。
※ドライハーブでチンキを作る場合、抽出される薬効成分の濃度が高くなります。
- ウォッカなどの度数の高いアルコール (30度以上)
- しっかりと密閉できる瓶(あれば遮光ガラスの瓶)
ウォッカはこちらを使用してます ↓
1. スギナの地上部分を収穫して、汚れを落とす
収穫したスギナを流水でさっと洗い、泥汚れや虫などを落とします。
2. スギナを乾燥させる
ザルに広げて乾燥させます。2~3日乾燥させればOK。
(乾燥したスギナにお湯を注げば、スギナ茶として楽しめます)
3. 粉にならない程度に細かくして、フタ付きの瓶に入れる
瓶をあらかじめきれいに洗い、水気を取って消毒しておきます。
スギナを1センチくらいにカットし、瓶に入れます。粉になるまで細かくする必要はありません。
スギナの量はお好みでOK。ただし多く入れすぎると薬効成分がかなり濃く抽出されるので、できあがったチンキを使用する際には、精製水で薄めるなどして調節してください。
4. スギナがすべて浸るようにウォッカを注ぎ入れて、フタをきつく閉める
スギナがすべて浸るようにウォッカを注ぎ、フタを閉めて2~3回振ります。チンキを仕込んだ日付けをラベルに書いて、瓶に貼っておきます。
5. 暗いところに置き、2~3週間ほど保管する
保管する間、1日に1度は瓶を振りましょう。中身が混ざり、スギナの薬効成分がより抽出されやすくなります。
6. スギナの葉っぱをガーゼなどでこして、液体のみを瓶に移す→完成!
可能であれば、遮光ガラス瓶の使用をおすすめします。光を通しにくくするので、チンキの劣化を最小限におさえることができます。
チンキはできれば1年以内に使い切りましょう。
チンキはあらゆるハーブで作れる
ドクダミの花のチンキには、美白効果があるといわれています。なので、化粧水におすすめ。
ドクダミの葉のチンキは蚊除け効果が抜群です。チンキを手のひらにとり、両手ですり合わせてから顔や体全体になじませてください。
香りがよく、蚊も寄り付きません。
ハーブチンキはいろいろと使えるので、ぜひ作ってみてください。 (→ハーブチンキの使い方)